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抑圧なき政治

人民が為政者の抑圧に対する反抗心を高めれば、天下は大乱に陥るであろう。人民の本性を軽視してはならぬ。人民の自然を抑圧してはならぬ。抑圧しさえしなければ政治はおのずと成功する。聖人は自己の責任を自覚し、自己の価値を自覚しながらも、それを他に誇示しようとしない。つまり、私意を捨てて、無為自然の「道」にのっとるのである。
(参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店

天網恢恢、疎にして失わず

積極的にふるまうことを固執すれば、結局は身を滅ぼす。消極的に身を守ることを固執すれば、危険を冒さずにすむ。だが、いずれにしてもひとつの立場に固執する限り、正しいとはいえない。絶えざる変化は宇宙の本質である。天の真意がいずれにあるかは、聖人といえども察知すべくもない。天の網は網目が粗いが、何ひとつ取りおとしはしない。
(参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店