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柔弱は生の徒

人の体は生きている間は柔らかい。だが、死ねば堅くこわばる。草木は生きている間は柔らかい。だが、死ねば堅くひからびる。 堅く強いものは、死のともがらだ。柔らかく弱い者は、生のともがらだ。武力を誇るものは滅び、堅い木は折れるではないか。弱小は強大に勝つ。これが自然の法則である。
(参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店

天の道と人の道

天道のはたらきは、あたかも弓に弦を張る動作に似ている。弓に弦を張るには、上端を引き下げ、下端を引き上げ、長い方(弓)をちぢめ、短い方(弦)をひっぱる。天道はこのように、あり余るものを減らし、足らぬものを補う。だが、人の世の道は、まったく逆だ。足らぬ者からしぼり取って、あり余る者に貢いでいる。聖人は、万民に施しながらも、そのはたらきを誇らず、その成果にも無心である。
(参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店