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道徳法則の掟

してみれば、武士道は、武士が守るよう求められ、また教えられた道徳法則の掟である。武士道は文字で記された掟ではない、せいぜいそれは口伝えにされてきたり、あるはい有名な武人や学者の筆になる、わずかばかりの格言から成っている。
(参考:佐藤金弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

心の肉に記された律法

むしろそれは、口でも語られず、文字にも表わされぬ掟でありながらそれだけいっそう、まさにまぎれもない行為と、心の肉に記された律法とを力づよく裁可するものである。それは、どんなに有能であれ一人の人の頭が作りだしたものに基づいておらず、どんなに名高くあれ一個の人物の生涯に基礎をおくものでもなかった。
(参考:佐藤金弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館