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武士道の本質的原理

こうして、その源流が何であれ、武士道がそこから吸収して自らに同化した本質的原理は、数も少なく、単純なものであった。それらの原理は少数で単純ではあったけれども、日本国民史の最も不安定な時代の最も不安な日々にあってさえ、まちがいのない人生の処し方を与えるには十分だった。
(参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

日本の武人たちの父祖

日本の武人たちの父祖は健全で純一な性質だったから、古代思想の本道や脇道で拾い集めた平凡かつ断片的な教訓の穂束から、自己の精神の十分な食糧を引き出したのだった。そして、時代の要求に刺激されて、これらの落穂から、一つの新しい独特な男性像をつくり出した。
(参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館