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義士という称号

封建制の後期においてさえ、当時は平和が永らくつづいていて、武士階級の生活に余暇をもたらし、それとともに、あらゆる種類の気晴らし、技芸のたしなみが生じたが、その時でさえ義士(廉直の士)という称号は、学問や芸術の熟達を意味するどのような名称よりも優れたものと考えられた。
(参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館

もう一つの武徳である勇気

狡い策略がとかく戦術として通用し、露骨ないつわりが戦いの計略としてまかり通りやすい時代に、率直で正直な、この男らしい徳は、最も光り輝く宝石であり、最大の賞賛をうけたのだ。廉直はもう一つの武徳である勇気と双児の兄弟である。
(参考:佐藤全弘訳新渡戸稲造「武士道」):教文館