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お知らせ

  • 2014年09月15日 古典に学ぶ 刑罰無用のこと/為政者の悪
  • 【刑罰無用のこと】

    悪政のことで、人民が生きることに絶望してしまえば、刑罰は何の効果も持たない。善政のもとで、人民が生を楽しみ死を恐れているなら、たまたま秩序を乱す者が出ようとも処刑して見せしめにする必要もない。いずれにせよ、刑罰は無用である。天道こそ、いっさいの秩序の根元である。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店

    【為政者の悪】

    人民の生活が苦しいのは、為政者が租税を取りすぎるからだ。これでは生活できるはずがない。人民が逆らうのは、為政者があれこれと干渉しすぎるからだ。これでは服従するはずがない。人民を愛する政治とは、作為せず自然にまかせる政治のことである。

    (参考:奥平卓・大村益夫訳「老子・列子」):徳間書店